Homo rehabilis【P】望みを展く(あとがきにかえて)
僕たちは、夢見ることの叶わない夢から覚める旅の終わりに、交点Pへと還り着くことができた。現在執筆中の著作『数と音の自然学』では、個体としての自然が、自然という世界を自然な質感のままに測定し、未だみぬ調和したすがたへと更新する量子インストルメントの数理的実際を、円に内接した直角三角形というイデアの相転移として記述することによって、複雑ではあるが、誰もが理解することのできるもの(普遍的言語としての数式)として提示している。この著作における主役は、古代ギリシアの哲学者フィロラオスの弟子にあたるアルキタス(Archytas, 前428-347?)であり、第三章で触れた人類学者クロード・レヴィ=ストロース教授の〈神話変換の基本定式〉が論理的整合性の深みにおけるトリックスターとして登場する。
